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ほとんど休憩もせず

かなりのハイペースで走ったものの

“貯金”は10分。

ほぼ無いに等しい。


この先更に山間に向かうルートなのに

初っぱなから迂回とは…。


とにもかくにも引き返して

別ルートを取る。

通行できることを祈って。


方角はナビが示すので

走ることのできそうな道に

入ってみる。


すぐ脇の山からは

大量の水が流れて来る。

茶色い水が流れ落ちてくる場所では

特に緊張する。

拳大の石が転がっている場所でも同じ。


そして何とか空港まで20分の距離まで来た。

後は交差点をひとつ抜けて

一方通行の専用道路に乗るだけだ。


その交差点に差し掛かると

信じられない光景が目の前にあった…。
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「今回は諦めてもいい」

「引き返しましょう」

相方はそんな言葉を呟いている。


至るところに停車している

消防車や警察車両のパトランプにピリピリしながら

「いや、必ず空港に行く」

僕は相方にも自分自身にも

何度もそう言い聞かせて

前へ前へと車を進めた。


かろうじてナビに表示する程の

細い山道に入った時に

とうとう遭遇した。


土砂崩れである。

完全に道を塞いでいる。


我々のほんの数分、数十秒前に

差し掛かったのか

前走車両は直前で停車して

(Uターンする為であろう)バックランプを灯していた。


ここから

度重なる迂回、迂回、迂回

の始まりだった…。
明け方。

強雨の最中。


高速道路は通行止め。

この時点で躓いた。躓いてしまった。

必然的に完全“下道”での往路が決まる。

そもそも高速道路での往路を想定した時間に出発したので、

のんびり走っていては間に合うわけがない。


飛ばす。

ぶっ飛ばす。

ハイドロに気をつけて

軽くカウンターを当てながら。


そして小一時間走って通過するはずの町で異変に気付いた。


今回の水害である。


河川は異常な水色水位で濁流となり

低位な道路は既に通行止めになっていた。


我々はこの時

各地で爪痕を残した水害の

猛威の“始まり”に触れていたのだ…。




ここに辿り着くまでが

途方もない“大冒険”だったのだ…。


暫く離れます。
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